西郷家の二男、西郷吉二郎の生涯をたどると、優しさと偉大さを強く感じます。
英雄西郷隆盛を兄に持ち、吉二郎はどのような気持ちで生きたのだろうか。
隆盛は吉二郎に対して大変感謝しており、西郷家の実際の兄は吉二郎であると語ったといわれます。
今回は西郷吉二郎の生き方から学んでいきたいと思います。
どうか最後までお付き合い下さい。
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西郷吉二郎(きちじろう)とは
西郷吉二郎は西郷家四男三女の二男として生まれました。
兄の隆盛とは5歳離れています。
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三男が西郷従道です。
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西郷隆盛、西郷従道、いずれも英雄と呼ばれる偉人です。
その間に生まれ育ったのが西郷吉二郎です。
父と母がたて続けて亡くなり、隆盛も江戸に出張することになった時はまだ弟たちは幼い年齢でした。
その後隆盛は江戸、京都と不在にすることが多くなり、西郷家の大黒柱は二男の西郷吉二郎となります。
隆盛が島流しとなったことで、西郷家の困窮は大きくなります。
家財は没収され、吉二郎自身も謹慎となり職を失います。この時の生活は貧困を極めたといいます。
それでも西郷吉二郎は本当に優しい性格で、兄のため、家族のために一生懸命家族を守り抜きました。
隆盛は、吉二郎がいたから自分は国事に奔走できることを常々感謝していたそうです。
西郷吉二郎には園という妻がおり、2人の子供にも恵まれました。
吉二郎一家、そして弟、妹たちと西郷家は大家族で、隆盛の妻糸子と協力し合い生活しました。
吉二郎は糸子を慕っていたといいます。
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西郷吉二郎は戊辰戦争で亡くなる
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そんな西郷吉二郎は隆盛の背中を追い、戊辰戦争に参加します。
吉二郎が赴いた長岡藩は西洋式の軍備を整えており、特に強い藩でした。
西郷吉二郎は長岡城の戦いで負傷します。
その後数日後36歳で亡くなりました。
明治政府は西郷吉二郎の功績を讃え、家族に扶持米70俵を30年間贈っています。
西郷どん(せごどん)の西郷吉二郎役は渡部豪太さんが好演
大河ドラマ西郷どんでは渡部豪太さんが演じています。
出典:https://twitter.com/nhk_segodon
いつも優しく家族に接しており、隆盛の江戸行きの場面では兄に対する想いを表現していました。
あの優しいイメージは西郷吉二郎にぴったりです。
最後に
西郷吉二郎が亡くなったときの隆盛の気持ちはどれほど辛かったことか。
想像を絶します。
きっと隆盛は、いつか吉二郎に思い切り弟孝行したいと思っていたのではないか、勝手ですがそう思ってしまいます。
西郷吉二郎は戊辰戦争で、隆盛と四男の小兵衛は西南戦争で亡くなっています。
残った西郷家のみんなは西南戦争中は生き延びるために必死で逃げ回り、その後は国賊の家族として生きます。
西郷家は幕末から明治の動乱の中心に巻き込まれますが、いつも家族が支え合って生き抜きました。
西郷家の偉大さに感服します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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