橘家圓喬(たちばなやえんきょう)。
明治時代に生きた伝説の落語家です。
大河ドラマ「いだてん」で登場しますので、再注目される人物です。
いだてんでは松尾スズキさんが演じられます。
落語の神様と呼ばれる古今亭志ん生(配役は森山未來さんとビートたけしさん)が生涯を通して師匠と仰いだのが橘家圓喬(たちばなやえんきょう)です。
芸に真摯に向き合う姿勢からは、私たちが学ぶべきこともたくさんあるはずです。
今回は橘家圓喬の生き方から学んでいきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
スポンサーリンク
下記クリックで好きな項目へ移動
橘家圓喬(たちばなやえんきょう)の生涯とは
橘家圓喬(たちばなやえんきょう)は、1865年(慶応元年)に東京に生まれます。
本名は柴田清五郎といい、父は政府で働く役人でした。
近所に落語家がいたり、おじさんが落語ファンだったりと、幼い頃から寄席に出入りする環境がありました。
7歳で落語家になる
落語の魅力にひかれ、なんと7歳で三遊亭朝太と名乗り、落語家になります。
凄いですよね。。。生粋の落語家であることがわかります。
13歳に2代目三遊亭圓好と改名して落語家として経験を積みます。
しかし周囲に協調できる性格ではなく、仲間うちからの評判が悪くなり、東京から離れることになりました。
3年ほど上方落語を経験してようやく東京に戻ります。
4代目橘家圓喬(たちばなやえんきょう)を襲名
出典:blog.livedoor.jp/bunnzaemon
22歳の頃、4代目橘家圓喬(たちばなやえんきょう)を襲名し、真打に昇進します。
当時誰もが認めるほど芸を極め、名人として確固たる存在となります。
しかし、気に入らない人への攻撃が強く、公然と悪口を言うなど、周囲とは溶け込めない性格は変わりませんでした。
一方では芸には真剣で妥協のない姿勢で、噺(はなし)の指摘に対して正座してお礼をするなど、真摯さを持ち続けました。
1912年、肺病により46歳という若さで亡くなりました。
人情に厚い面もあった
評判が悪い面が際立つ橘家圓喬(たちばなやえんきょう)ですが、人情に厚い面もありました。
関西時代の仲間が上京したての頃、苦労しているのを見て、
「さて次に上がりまする右女助は大阪から来たばかりなので、よろしくおひきたてのほどをお願い申し上げます。」
と、自分が高座から降りる際に、毎回フォローする言葉をかけることもあったそうです。
また、自分の弟子だけではなく、後輩に稽古をつけるなど、面倒見の良い面もありました。
名人たちが評価する真の名人が橘家圓喬(たちばなやえんきょう)
橘家圓喬(たちばなやえんきょう)の凄さは、名人と称される人物たちが、口をそろえて評価している点です。
五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、六代目三遊亭圓生など、名人と言われる面々が、橘家圓喬を高く評価しています。
また、橘家圓喬の高座が終わると、その場に余韻が残るほどで、誰も次の高座には上がりたくなくなるほどであったと言われています。
橘家圓喬(たちばなやえんきょう)と古今亭志ん生(ここんていしんしょう)
スポンサーリンク
「いだてん」でも重要な役柄となる古今亭志ん生(ここんていしんしょう)、青年期は森山未來さん、その後はビートたけしさんが演じるということで、大きく再注目されている人物です。
関連記事:古今亭志ん生の生涯!落語の神様の名言や逸話~いだてんはビートたけし
若い頃、古今亭志ん生は橘家圓喬に弟子入りします。
志ん生は橘家圓喬が亡くなったあとも、何人か師匠を持ちますが、橘家圓喬のことを生涯を通して自分の「師匠」と尊敬し続けました。
橘家圓喬と古今亭志ん生は似ている点があります。
2人とも周囲と協調することはなく、嫌われることも多かったですが、芸への真剣さ、真摯さがあり、落語への強烈な熱量を持っていたところが似ていますね。
古今亭志ん生は、橘家圓喬の技量だけではなく、生き方そのものを尊敬していたのではないかと感じます。
いだてんで橘家圓喬役を演じるのは松尾スズキさん
出典:oricon.co.jp
松尾スズキさんは、もともと漫画家を志望して大学ではデザインを学びますが、途中で演劇にシフトします。
大学を卒業すると、印刷会社に就職しますが一年ほどで退職します。
その後イラストで生計を立てながら演劇に励み、俳優として活躍するようになります。
2004年には映画監督デビューをします。
映画「恋の門」はヴェネツィア国際映画祭に出品されました。
俳優業以外にも、漫画やエッセイ、小説やコラムなど、活躍の幅は多岐にわたり、何度も芥川賞候補に選定される小説家でもあります。
大河ドラマは初出演です。
職人気質で独創性を感じる橘家圓喬(たちばなやえんきょう)ですが、松尾さんのイメージにぴったりな気がします(^^)
最後に
名人たちが認める伝説落語家の橘家圓喬(たちばなやえんきょう)。
ちょっと難しい面はありますが、その道を究めるような人物は似たような点はある感じがしますよね。
いずれにしても、仕事に真摯であったことは紛れもない事実です。
現代においても一切変わることなく重要なことですね。
男としては憧れる生き方そのものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
関連記事:大河ドラマの見逃し配信や再放送は?過去の大河ドラマを見るのにおすすめの動画サイトは?
スポンサーリンク