「篤姫(あつひめ)」、大河ドラマの主人公にもなった人物です。
幕末の薩摩藩、そして徳川幕府を語る上で必ず出てきます。

 

姫は幕末という動乱の中で、強い意志で江戸を守り、徳川幕府終焉の要を務め上げました

 

篤姫の功績を語る上で欠かせないのが西郷隆盛です。
今回は西郷隆盛との関係から見る篤姫の生き方をご紹介させていただきます。
どうか最後までお付き合い下さい。

 

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篤姫とは

藩主島津家の分家にあたる今和泉島津家に篤姫は生まれました。
於一(おいち)とも呼びます。

 

勉学の習熟も早く、賢い女性でした。
幼い頃は小松帯刀などと一緒に学んだと言われています。

 

藩主島津斉彬のいとこにあたり、後に斉彬の養女となります。
西郷隆盛より8歳年下です。

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のちに、皇族の中でも非常に格式の高い家の養女に入り、その後将軍徳川家定の正室となります。

 

徳川幕府の最後の大奥の責任者です。

 

篤姫の夫は第13代徳川幕府将軍

徳川家では、家定の正室に困っていました。正式な奥さんのことで、御台所(みだいどころ)と呼びます。

 

家定はその前に2人の正室をとっていますが、いずれも亡くなっています。
その時息子もいなかったために、跡継ぎのこともあるため正室をとることになりました。

 

それがなかなか難航しており、島津家から正室を出せないかという話が持ち上がりました。

 

もちろん島津家にとってはこの上ない光栄なことであり、島津家の繁栄を考えても願ってもないことです。

 

しかし、島津家はイチ大名であり、さらに篤姫は本家ではなく養女です。
そのため、朝廷でも格の高い家の養女となり、形式としては皇族から嫁ぐかたちを整えてからの輿入れでした。

 

ちょうどその時、西郷が斉彬から評価を得始めた時期で、江戸で秘書役をやっていました。
斉彬はこの結婚を成立させることに尽力するよう西郷に命じました。

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西郷が篤姫の結婚のための道具などを手配したり、江戸にいる有力者に意見を聞いたりして尽力します。
篤姫が養女となった近衛家との対応も西郷が行ったといいます。

 

また、江戸に行ってもすんなりとは結婚とはなりませんでした。
次の将軍の継嗣問題があり、幕府内にも、その他大名の中にも、篤姫が正室になることを快く思わない人が少なくありました。

 

徳川将軍の正室ですから、それだけ多方面に影響がでる重大事項です。

 

そうしてようやく正式に結婚し、第13代徳川幕府将軍徳川家定の正室となり、大奥に入ります。
篤姫が20歳の頃です。

関連記事:【德川家定と篤姫】子供は?仲は?|西郷どんはピース又吉と北川景子

 

西郷は斉彬と篤姫がやり取りする際に、連絡係としての任務に就いていました。
連絡係と言っても、篤姫にも幾島というお世話係がいましたので、直接会うわけではありません。

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篤姫は斉彬から徳川の内情などを伝えるように言われていたので、そのやり取りを西郷を通して行っていました。

 

篤姫の正室は長くは続かず、家定は1年半ほどで亡くなります。
なんとその直後に斉彬も亡くなっているので、篤姫の人生がまた大きく変わりました。

 

薩摩藩からは戻ってくるよう申し出がありましたが、それを断り徳川家に残ります。
天璋院と名前を改めます。

 

天璋院篤姫江戸城を守る

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大政奉還がなされ、戊辰戦争が始まります。

 

薩摩藩を中心とした官軍は江戸の総攻撃を計画します。もちろんターゲットは江戸城です。

 

篤姫はその際、西郷宛に徳川家の救済、江戸での戦いを避けるよう手紙で懇願しています。

 

そして、西郷と勝海舟の会談の上、江戸城は無血開城というかたちで、全面戦争は免れました。

 

篤姫とは別の場所ですが、同じように江戸を、徳川家を守ろうと奔走する男がいました。山岡鉄舟です。

関連記事:【武士道精神を極めた山岡鉄舟】西郷隆盛との大仕事とは?3つの名言と逸話から学ぶ男の生き様

 

篤姫の手紙がどこまで影響したかははっきりとわかっていません。
しかし、斉彬の養女である篤姫からの懇願であること、困っている人を放っておけない西郷の性格を考えると、何らかの影響があったことが想像できます。

 

江戸城引き渡し後は、慶喜の跡継ぎにあたる家達の教育をしたり、徳川家の関係者の就職探しをするなど、最後の最後まで誇りを持って徳川家を守り抜きました

 

最後は脳溢血で亡くなります。48歳の生涯でした。
篤姫の葬儀には1万人以上が参列したといいます。

 

西郷どんの篤姫は北川景子さんが

大河ドラマ西郷どんでは北川景子さんが演じられます。篤姫の意思の強さをどう北川景子さんが演じられるのか楽しみです。

北川景子演じる篤姫

出典:NHK

恋人関係が演じられるということですが、
実際はそのような関係であったということは残っていません。

 

西郷が篤姫の輿入れのために奔走していたころ、西郷は1人目の妻と離婚して間もない頃でした。

 

しかし身分の差もあり、直接会って関わったということは考えにくいです。

 

ただ明確な証拠が残っていないというだけで、2人いれば恋人は成立するわけですから、本当の意味ではどうだったかははっきりしませんが。。

 

最後に

篤姫は徳川家を守るために奔走しますが、それは戦争が起きないということですので、同時に薩摩藩の多くの人たちの命を守ったということです。

 

斉彬の意思を受け継ぐ篤姫と西郷、そのふたりには絆がありました。

 

幕府、大名、お城、武士、大奥など、
多くのものがなくなり、時代が急速に変わります。

 

簡単に言えば実家と嫁ぎ先の間に挟まれるという複雑な状況に篤姫はいました。
それもどちらの家も日本という国を左右する大きな力です。

 

そんな状況でも篤姫は強い意志を持って生き抜きました。
そして多くの人たちを救いました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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