江戸幕府第13代将軍、徳川家定。
病弱で将軍在任期間は5年もなく、これといって大きな功績は聞きません。

 

しかし、幕末の物語には必ず名前があげられます。
そして德川家定を語る際に欠かせないのが妻の「篤姫」です。

 

薩摩藩島津家から将軍家に嫁ぐという異例の人生を送っています。

 

今回は徳川家定と篤姫について学んでいきたいと思います。
どうか最後までお付き合い下さい。

 

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德川家定とは

12代将軍家慶の四男として生まれます。
四男ということは優秀だから選ばれたのかと思ってしまいますが、実際はそうではなく、家定しかいませんでした。

 

德川家定
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/


家慶には20人以上の子供がいましたが、なんと家定以外は早くに亡くなり、成人したのは家定だけであったということです。

将軍の子供ですから極端に栄養がとれなかったわけではないはずですので、この寿命の短さには驚かされます。

 

家定も決して丈夫であったわけではなく、病弱で脳性まひ、天然痘でもあったと言われています。

 

走り回るなどして落ち着きがなかった。
急に癇癪を起す。

 

など、いくつか実際のエピソードが残っております。

 

家定は心優しい人物であったようです。
父の家慶が体調を崩した際におかゆを作ったり、お菓子を作って家臣に配ったこともあったようです。

 

将軍継嗣問題

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家定は篤姫と結婚する前に二度正室を迎えています。

 

一度目は家定が18歳の時に公家から正室を迎えますが、家定が24歳のときに病死します。

 

家定は翌年に公家と再度結婚します。
しかし、その正室も結婚して半年とちょっとで亡くなります。

 

また、家定にはお志賀の方という側室がおりました。
家定はこのお志賀の方を寵愛しますが、子はできませんでした。

 

そのように家定が病弱で、かつ子供もできなかったことから、早くから跡継ぎ問題が起こります。

 

紀伊藩の慶福(よしとみ)、後の家茂を将軍にしようとする一派である南紀派と、
水戸藩の一橋慶喜を将軍にさせたい一橋派で、それぞれ様々な裏工作を繰り広げます。

 

結果としては一橋派の阿部正弘が急死することで、南紀派が優位となり、井伊直弼が大老となって家茂を14代将軍とします。
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篤姫大奥に入る

公家から迎えた2人の正室が早くに亡くなったため、幕府は大名から正室をとることを模索します。

 

11代家斉の正室も薩摩島島津家より嫁いだという前例があったので、今回も島津家から正室を迎えることとなります。それが篤姫です。

 

前例があったとはいえ簡単な輿入れではなく、島津家の分家に生まれた篤姫は将軍家に嫁ぐには身分の差があったため、藩主島津斉彬の養女になり、その後皇室の養女となり、ようやく徳川家に嫁ぎました。

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島津斉彬はもちろん、西郷隆盛もこの輿入れのために奔走しました。
当時斉彬の秘書役のような役目をしていた西郷は、斉彬の指示で動いていました。

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家定32歳、篤姫20歳の時でした。
今となっては確実なことはわかりませんが、残っている情報からみると家定と篤姫は仲が良かったようです。

 

家定は病弱ということもあるのか、女性に積極的ではなかったようで、大奥に泊まるのは月に数度だけであったといいます。

 

家定が亡くなり、ふたりの結婚生活は2年も経たずに終わりました。

 

この後篤姫は薩摩には帰らず大奥の責任として徳川家を守ります
このことを考えても、篤姫は家定への想いがあったことが伝わってきます。

 

西郷どんでの德川家定はピースの又吉直樹が

大河ドラマ西郷どんではピースの又吉直樹さんが家定を演じます。
又吉直樹さんは初の大河ドラマ出演です。

 

過去の大河ドラマ篤姫では堺雅人さんが演じました。
堺雅人さんはその後大河ドラマ真田丸では幸村を演じています。

 

又吉直樹さんは家定のイメージと合いそうです。
篤姫を演じる北川景子さんとの共演も楽しみです。

 

最後に

德川家定は、江戸幕府の約260年の間でもっとも混沌している期間に将軍を務めなくてはなりませんでした。

 

開国か攘夷か、跡継ぎはどうすか、
そういった重責の中で、短い期間ではありましたが、篤姫との時間はかけがえのない時間であったはずです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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