徳川幕府の老中阿部正弘。
39歳という若さで亡くなりますが、あと10年阿部が徳川政権に関わっていたら幕末は変わっていたかもしれないと謳われるほどの人物です。

 

勝海舟を世に大きく出したのも阿部でした。
阿部が急死とすると徳川幕府は衰退の一途をたどることになります。

 

今回は幕末の徳川政権には欠かせない阿部正弘の生き方を学んでいきます。
どうかお付き合い下さい。

 

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老中阿部正弘とは

阿部正弘は備後福山に生まれ、18歳の時に藩主となります。
福山藩は複数の徳川幕府の老中を輩出してきた優秀な名門です。

 

阿部正弘

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

阿部は第12代将軍徳川家慶から引き立てられ老中に駆け上がります。
阿部は家斉の時代に、大奥内のトラブルを徳川の威信を保ちながらきれいに処理して高く評価されます。

 

25歳で老中に、2年後の27歳には老中首座に就きます。
27歳で国政のトップに、今で言えば内閣総理大臣になるようなイメージですので、その優秀さは疑う余地がありません。

 

阿部は江戸での職務が忙しく、生涯福山藩には戻っていません。

 

阿部はペリーの来航を事前に把握し、いち早くから国防の強化を取り組みます。

 

阿部は柔軟で人の意見をしっかり聞く人物でした。
特に有名なのが薩摩藩の島津斉彬や、水戸藩の徳川斉昭です。

 

実はペリー来航の前にもアメリカからは開国を求められていました。
その時は鎖国とのことで阿部は断っています。

 

動乱を迎えた幕末、家慶と家定の時代に幕府政権の中心的な役割を果たしていきます。

 

約250年続いた鎖国から開国に舵を切り、幕府内をまとめていきます。
そして日米和親条約を結び、鎖国を終わらせ今の日本のきっかけをつくりました。

 

阿部は人物の評価に長けており、身分を問わず、能力が高い者の人材を引き上げることに積極的でした。

 

勝海舟も阿部に引き上げられたひとりです。
勝は幕臣ではあったものの、そこまで高い身分ではありませんでした。

 

阿部はとにもかくにも国防の強化が急務である認識を持っており、長崎海軍伝習所などの設立に尽力しました。

 

阿部に引き立てられた勝は後に神戸海軍操練所を設立しています。
【勝海舟と坂本龍馬の関係と絆】神戸海軍操練所を設立

 

幕末の歴史から感じるのは、薩長には優秀で国のために奔走する人物が多く、幕府には時代遅れで保守的で保身に向かう人物しかいないということです。

 

しかし、実際は幕府の中にも正確に危機を認識して対策を考えられる優秀な人材はおりました。

 

大奥からの信頼

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阿部の最大に秀でた能力の1つは調整力です。
しっかり周囲の意見を聞きながら、適切に判断し、時には断行して前に進めていきます。

 

それは政治だけではなく、大奥からの評価からもわかります。
幕府においては大奥からの支援は非常に重要で、大奥からの反対があり前に進められないということは少なくありません。

 

まず阿部はイケメンだったと言われております。
時代や好みにもよるのかと思いますが、実際は肥満体系でした。

 

いずれにしても阿部は大奥からの評判もよく、それは当時の政治に欠かせないものでした。

 

阿部正弘と島津斉彬

先ほどお話したように、阿部は島津斉彬の能力を高く評価して引き立てます。

 

薩摩のお家騒動の決着に尽力したのも阿部です。
阿部は将軍を動かして、当時の藩主である父島津斉興に隠居させることに成功します。
そうして斉彬はようやく藩主になります。
島津斉彬という名君を見よ!西郷隆盛、弟久光との関係を紹介

 

篤姫を家定の正室にすることも、阿部の大奥内の信頼がなければ実現し得なかったかもしれません。

 

斉彬を藩主にするために尽力したということは、後の西郷や大久保の活躍も阿部の影響もあったと言えます。

 

阿部は39歳で急死します。
死因ははっきりわかっていません。疲労も重なっており、酒量も増えていたと言われています。

 

阿部正弘と井伊直弼

その後井伊直弼が大老に就任して日米修好通商条約を締結します。
安政の大獄、桜田門外の変と幕府の衰退は加速していきます。

 

実は阿部正弘と井伊直弼は実は政策などにそこまで大きな違いは感じられません。

 

井伊直弼というと勝手に条約を結んだというイメージが強いですが、実際は阿部が数年前に条約は結んでおり、井伊はその後を続いただけです。

 

しかしこうも印象や評価が違うのは、それぞれの方法論と人徳によるものだと思います。
調整してその中で決行していく阿部と、すべて強硬的に行う差であると感じます。

 

西郷どんでは藤木直人さんが好演

大河ドラマ西郷どんでは藤木直人さんが演じます。

 

過去の大河ドラマ翔ぶが如くでは若林豪さん、篤姫では草刈正雄さんが演じました。

 

渡辺謙さんが演じる島津斉彬と藤木直人が演じる阿部正弘のやり取りが絵になり、これからの展開が楽しみです。

 

最後に

下級武士が上士や大名に負けず国のために奔走するイメージが強い幕末ですが、阿部正弘や島津斉彬といった優秀で国を想い生き抜いた人物も多くいました。

 

阿部も斉彬も急死します。
やはりどうしても早い死を悔やんでしまいます。

 

もし彼らのような先見の明があって柔軟な人物が上層部にいたら、命を落とす志士はもっと減ったのではないかと思ってしまいます。

 

外にも内にも神経を使わなくてはならなかった阿部の心労は相当なものだったと想像できます。

 

その年齢で国政のトップに立ち、人望と寛大さがあった阿部正弘。感服します。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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