金栗実次(かなくりさねつぐ)。
日本初のオリンピックに出場した、マラソンランナー金栗四三の実兄です。

 

金栗四三の生涯をたどると、兄実次の存在がどれほど大きかったのかがわかります。

 

もし実次の存在がなければ、四三はオリンピックに出場できていなかった可能性が高いのではないでしょうか。さらに、四三は92歳で亡くなりますが、これほど長生きできなかったかもしれません。

 

この紹介だけで実次の存在の大きさがわかりますよね。
今回は金栗実次の生き方から学んでいきたいと思います。どうか最後までお付き合い下さい。

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金栗実次(かなくりさねつぐ)が四三に与えた3つの出来事

金栗家は実次も含めて8人兄弟でした。
四三の父金栗信彦は、四三が中学に上がる直前に胃がんで亡くなっています。

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その時には実次は役所で働く大黒柱でしたので、四三にとってはまさに親同然の存在でした。

 

そんな実次は、四三の人生を左右するほどの影響を与えています。1つずつ紹介していきます。

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実次がいなければ四三は百姓だった

四三が小学校を卒業する頃、金栗家は農業を営んでいました。父信彦は四三も卒業したら百姓となって手伝わせるつもりでいました。

 

しかし、それに対して実次が反対したのです。
実次は、成績優秀だった四三には進学して欲しかったのです。父を何とか説得して、その地区では初となる中学に入学させたのです。

 

四三は中学卒業後は東京高等師範学校(現在の筑波大学)に進学しますが、その時も背中を押したのは実次でした。

 

四三にとって、東京高等師範学校は第一志望校ではなかったので、進学を見送ることを考えたのです。しかし、進学することを諭したのでは実次でした。

 

これほど実次が四三に期待したのは、マラソンではありません。学力や頭脳に関してです。
実次もこれほどの運動能力を四三が持っていたとは想像できなかったのかもしれませんが、いずれにしても実次がいなければ、四三は熊本で農家を営む生涯だったのではないでしょうか

 

田畑を売り払う覚悟で四三をオリンピックに送り出す

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四三は東京高等師範学校に在学中にマラソンの才能を開花させ、オリンピック選手に選定されます。

 

当時の日本はスポーツというもの自体に理解がなく、政府や行政が力や資金をかける対象ではありませんでした。

 

そのため、オリンピックに参加するというのに、日本政府からは補助金が出なかったのです。今では考えられませんが、スポーツが国民の健康や経済に良い影響を与えるということが認知されていなかったということですね。

 

スウェーデンのストックホルムまでの渡航費は1,800円かかりました。今にすると約500万円です。

 

当然四三が出せるわけはなく、実次に依頼します。
すると実次は四三のオリンピック行きに大喜びし、渡航費の用立てを快諾しました。実次は田畑を売ってでも用意する覚悟だったようです。

 

結果的には四三のオリンピック行きを聞きつけた近所の有志者が寄付を集めてくれて、実次の負担は少なくてすみました。

 

ストックホルムオリンピックでの四三の結果は途中棄権に終わり、実次は大変残念がったと言います。心から応援していたことが伝わってきますね。

 

実次は四三の命を救った?

大正5年(1916年)、四三が25歳の頃、徴兵検査の通知が届きました。四三は一時熊本に帰り、検査を受けます。

 

マラソンを走らせたら日本一の四三です。健康体でないわけがありません。
しかし、徴兵検査は不合格でした。

 

それには実次の働きがあったのです。
四三はオリンピックで活躍する貴重な人物であるため、徴兵されないように、実次が軍の関係者に働きかけたそうです。

 

なぜ実次にそれほどの力があったのかははっきりしていませんが、役所勤めでしたので、知り合いに関係者がいたのかもしれません。

 

いずれにしても、この時徴兵されていれば、四三はオリンピックどころか戦争で命を落としていたかもしれません。

 

そんな生涯を通して四三を支え続けた実次ですが、昭和5年(1930年)に急性肺炎で亡くなりました。

 

大河ドラマいだてんの金栗実次役は中村獅童さん

いだてんの金栗実次役は中村獅童さん
出典:instagrammernews.com

いだてんの金栗実次役は中村獅童さんが演じられます。
中村獅童さんは兄貴分の印象があるのでぴったりな感じがしますね。

 

四三役の中村勘九郎さんとは同じ歌舞伎役者同士で、これまでも兄弟のような関係性だったようですので、2人がどう兄弟愛を演じるのか楽しみです。

 

最後に

金栗実次は、弟である四三の才能を誰よりも認め、四三の努力を誰よりも信じていたのではないか、そう感じさせられます。

四三にとっては偉大な兄貴だったのではないでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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